深いそれの底に

私がいなくなれば全て解決する世界を見た。私の問題なのだから私というものがいなくなればすべてが解決するんですよ、私ったら天才。

これを酔いだと言うなら、私は納得ができる。


とにかく誰かに愛されたくて、愛したくて、死ぬほど馬鹿みたいなことをしてる。こんなことをしても一瞬の穴埋めにしかならないことを永遠に繰り返している。私が埋めてほしいのは肉欲なんかではないはずなのに、それを分かっていてなお繰り返す、同じ夜。馬鹿なので。ずっと変われずにここから動けずにいる。あの子に変わる気があるの?と聞かれたあの星空から、私はずっと動けずにいる。あるよ。あるんだ。でも私は我慢出来なくて、一瞬でも愛されないのが苦しくて、襲ってくる虚無感だって分かっていてそれでも求めてしまう。だってそれしか知らないんだもの。追いかけられる愛だって、私にはあったはずなのに、全てを振り切って投げ捨てて、どうしてこんなにも苦しいことばかり選ぶのか。可哀想な私は可愛いか?苦しむ私は美しいか?そう思うのはお前の頭がおかしいからだよ。私は幸せになりたいと言いつつ、全く逆の方向へ全力疾走している。愛してくれる人を殴り捨てて、1度だって目を見てくれない男に縋って、何が楽しいんだ。何が楽しいんだよ。
私はお前の一番になんてなれないって知っているんだ。お前にとって私が代わりのある存在だってわかっている、長期的な事じゃなくて短期的な事において、なことだってわかってる。私じゃなくたっていいんだ、ってわかってるのに。どうして私はお前に愛されてみたいと思ってしまうんだよ。叶うことなんて今世ではないのにね。来世にもない。来そうにない。一瞬の幸福とその後に襲いくる長い絶望の波に溺れて感覚が麻痺してきたみたいだ。嘘だってわかってて、私と違うってわかっててその言葉を本気にして傷ついて、こうやって手首を切る代わりに心を抉ってイく。甘い嘘なんて私はいらない、嘘を吐かれるくらいなら御願いだからこちらを見ないで。人を疑うことが基本的にできないの。あなたを信じることしか私にはできない、この跡も執着だと嫉妬だと、終わりのサインではないと思いたい。あなたの言葉を私は100%で受け止めたいの、に。

真っ暗な海の底に漂うのは気持ちが良い。勝手に舞い上がって絶望して、冷たくて苦しくて私にとっては居心地がいい。早く抜け出さなくちゃと思えば思うほど心地よいぬかるみに足を取られる。私は一生幸せになれないのかな、いやだよそんなの、いやだ。はやく暖かい月の光に触れたいのに。太陽に刺されてみたいのに。私はどうしてこうも不幸を追求してしまうのか。わかってるのに。